はしご湯のすすめ大分県の温泉


鉄輪温泉 双葉荘 鉄輪温泉 双葉荘

別府市鉄輪東6組
TEL(0977)66-1590
宿泊しました:一泊約3500円程+ガス代
テレビがコイン式でない部屋は、テレビ代も追加されます。
立寄り不可、素泊まりのみ受付

訪問:04年3月-4月(泊)、05年3月(泊)、06年4月(泊)、08年1月(泊)
計25泊お世話になりました


双葉荘(混浴)/ナトリウム−塩化物泉/94.8℃(使用86.1℃) pH=5.0 溶存物質計=4061mg Li=8.3mg Na=1024(84.87mv%) K=178.3 NH4=1.0 Mg=4.1 Ca=34.5 Mn=1.0 Fe2=0.6 F=0.2 Cl=1753(87.12) HSO4=0.1 SO4=334.4 HCO3=19.3 NO3=1.4 HAsO2=1.8 HBO2=70.7 H2SiO3=628.7 CO2=11.0 (H17.8.2)/※男女湯別浴室は使用72.3℃、源泉温度が高いので加水


双葉荘での滞在

鉄輪温泉は別府の中でも湯治場ムードが色濃い地であり、温泉街には「貸間」といわれるお宿が多く点在しています。そんな鉄輪の地が気に入り、別府訪問の際は「貸間・双葉荘」にお世話になっています。双葉荘は食事付きの設定はなく、素泊り専門のお宿です。

さて、双葉荘、場所は亀の井バス鉄輪営業所から「いでゆ坂」をずっと下まで歩いた四辻の角にあり、お宿への出入りは基本的に裏口にあたる銀座通り側から行います。外観は普通のお宅、そこに小さな下宿部屋みたいのが幾つもあり、独特の「貸間ワールド」が広がるのです。

部屋は数パターンあり、人数やその時々の状況によって振り分けられるようです。例えば04年宿泊の際のひとり部屋は4.5畳程で、仕切りは襖。05年、06年、08年はやや広く、隣との仕切りもしっかりとした壁です。ただし、どちらも古い昔ながらの造りなので、隣の声はよく聞こえます。

いずれの部屋にも、布団、米炊き用のお釜、鍋、ポット、食器一通りが揃い不自由する事はありません。テレビは有料、クーラーも有料。鍵は各部屋ごとに南京錠が付けられています。困った事といえば、とにかく蚊が多かった事!3月でも部屋には蚊がプーンプーン。一晩で毎日10匹は退治していたのに、それでも居なくなりません。蚊取り用品必需です。(蚊取り用品は各部屋に置かれています。ない場合は女将さんに聞いてください)

館内に数箇所ある共同利用の炊事場には、冷蔵庫、調理器具、先客さんが置いていかれた多種の調味料、布巾、雑巾、洗剤、スポンジなどが揃い、食材だけ持ち込めばいい具合です。双葉荘での自炊の楽しみは何といっても「地獄釜」にあります。詳しくは下記別枠にて。

洗濯場は1階の「地獄釜」の所にあり、バケツ等が置かれています。手洗いが大変な人には洗濯機(コイン式有料)もあります。洗濯場から館内右側には広い干場があり、ここはオンドル小屋のようになっていて、室内はポカポカ。洗濯物もフカフカに乾きます。

トイレは館内のあちこちに、和式、ウォシュレットなど、様々なタイプがあり、どの部屋に滞在しても不自由ありません。

貸間という形態から、長期滞在の人も多く、作ったおかずを交換したり、世間話をしたり・・ある程度の日数を滞在する場合「御近所付き合いの円滑さ」も貸間を楽しめるか否かのポイントになるかと思います。

貸間の女将さんはとても優しく、短期、長期、分け隔てなく滞在のひとりひとりを丁寧に気遣っている感じでした。別府八十八湯を巡り終えた時は、わざわざお赤飯を炊いてくださったり、お土産に新品の浴衣を持たせてくださったり・・。御主人の方は、あまり貸間経営にタッチしていない様子ですね。

ダラダラとお世話になってしまった双葉荘ですが、帰る頃には自分家のような気になってしまい本当に「去りがたし」でした。帰宅後数日もすると、館内に漂う独特の優しい噴気臭いが懐かしく、早く再訪したくてたまらなくなります。



宿泊した部屋
4.5畳タイプ


宿泊した部屋
8畳タイプ


共有の台所
館内に数箇所あります



地獄釜での調理

双葉荘は独自源泉を所有。敷地内には噴気を利用した「地獄釜」と呼ばれる調理場?があります。お茶やコーヒーの湯、御飯炊きに魚介類の蒸しあげ・・ここだけで、様々な調理をする事ができます。なにしろ食材を地獄釜に入れるだけ、誰でも簡単。でも火傷にだけは気を付けてね。

※食材は蒸しすぎると不味くなります。特に米。時間を過度にオーバーすると黒くなります。

食材の買い出しは「ひょうたん温泉」の近くのスーパーマルショクが近くて良いです。東日本では見かけない珍しいメーカーの食材もいろいろ揃っていて見るだけでも楽しい。



地獄釜




ここで御飯や野菜を蒸せる




お湯も汲めます
中には炭が入っています



食材の蒸し時間が
掲示されています



湿度の高い日は
館内じゅう湯気でモウモウ



食卓一例




水加減を増やして
お粥もできます


定番の蒸し鶏→



器に取り分けて
こんな具合



名物・混浴浴室

双葉荘には混浴浴槽があり、当然ながらに入湯する。内湯とは別の場所にあるので、こちらを利用する時は一度着替えてから移動しなくてはならない。ココの混浴浴室に初めて入った時、とても不思議な空間だと思った。内湯でもなし、露天風呂でもなし、とにかく不思議な空間としか言いようがない。浴室中央にはヒノキ造りの小さめ浴槽がある。すぐ隣の上部には、お薬師様が湯浴み客を見守られている。念仏も書かれていて、それはとても印象に残っており今日でもすぐに頭に浮かんでくる。オンコロコロ・・・。

肝心なお湯は内湯と比較して金気臭が前面に出ている。というのもこちらは加水なしの源泉そのままで利用。浴槽へ注がれるまでの源泉の通り道には、赤茶色析出物で見事に変色している。ただし、お湯は熱めの45℃。

(三昧)

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双葉荘といったらココ。薬師如来像が鎮座する風情たっぷりの混浴がひとつ。この浴室が大変素晴らしく、ここに魅せられリピートする人も多いかと思います。木造の浴槽に注ぎ込まれる湯は、金気を含んだ無色透明、高温ながらとても優しくスルスルと、そして何とも言えぬ独特のまったりとした臭いが体を包み、いつまでも幸せ気分に浸れます。分析表を見ると男女別浴室と同源泉のようですが、湯使いや雰囲気の違いからか、こちらの方が格別に良いような、まるで別の湯であるような気すらします。

浴室の片隅には鉄輪名物の「むし湯」(オンドル小屋のようなもの)もあり、温め効果でこちらも効きそう。鉄輪温泉街の「むし湯」のようなムアッとした湿度がなく、温度もほどよいので、息苦しさもなく寝転がる事ができます。あまりの心地よさに思わずウトウトしてしまう程。けれど三昧は、むし湯の中を覗いて「コオロギやカマドウマが飛び出して来そうで恐い」と怯えていた。

(まぐぞー)

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混浴浴室における暗黙の合図

双葉荘混浴浴室では湯治客同士の暗黙の合図みたいのが存在します。どのようなモノかといいますと、混浴浴室二箇所ある入口のうち、地獄釜寄りの扉が閉まっている場合は「入ってます」という合図。この扉が閉まっている場合は、皆さん混浴への入浴は遠慮されています。時折、誰もいないのに扉が閉めっぱなしの時もありますが・・。混浴は混浴でも、夫婦、グループ単位が主のようで。東北の湯治場的混浴とは違う感じですかね。

また、「むし湯」入口の小さな扉にタオルが引っ掛けてある場合も、「今入ってます」の合図です。



混浴浴室




浴槽




湯口、タオルや石で
湯量を調節する



湯治客を見守る御薬師様
念仏を唱えて湯浴みをします


むし湯入口
人ひとりが通られる小さい扉


むし湯の中は
オンドルのよう



男女別浴室

双葉荘の男女別内湯に入湯してみる。浴室空間が浴槽の大きさからして広い造りで良い印象。男女の浴室との境は曇りガラスとなっている。浴槽は1.8×1.8mの正方形型のタイル張りのものでシンプル造り。そこに水道蛇口を見立てた湯口より熱い源泉を少量投入されています。掲示によると少量の加水があるようです。湯はそこそこの濃度の純食塩泉。無色透明、旨みダシが効いているはっきりとした塩味、新鮮な金気成分も感じ取ることもできます。静かに湯に浸かりジーッとしていると、一ヶ月くらい滞在して、このお湯に浸かりたいなぁという思いになってきます。自分の肌に非常に馴染むのでとても気に入ってしまいました。

(三昧)

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男女別の内湯はシンプルなタイル浴槽がひとつづつ。湯は無色透明、美味しく塩味がかった熱めで、女性の湯口にはコッテリと真っ白な析出物が付着。湯面から漂う柔らかな温泉臭も実に心地よいです。なにしろ源泉温度が高いのでジャカジャカ投入とはいきませんが、静にジッと湯浴みするにはもってこいの湯です。置かれている備品は石鹸のみ。入浴は朝5時から夜10時まで。それ以降は清掃で湯を抜いてしまいます。

唯一の難点といえば、多くの湯治客は浴槽の湯をすくって体や頭を洗うので、夕刻の頃などは湯がグーンと減り汚れが目立つ事も。湯がチョロチョロ投入なので、どうしてもこうなってしまう。湯の投入量を増やす方法もあるのだけれど、これはとりあえず内緒。どうしても気になる人は夕刻前に入浴を済ますなど、時間差入浴がいいかもしれません。まだ誰も浸かっていない朝一などは、湯が激熱である事も多いですが、当然ながら鮮度も良く気持ちよく湯浴みができます。

(まぐぞー)



男性浴室



女性用浴室



女性湯口
析出物コッテリ


おまけ

双葉荘館内は、よく近所で餌付けされている猫がウロチョロしています。部屋によっては先客が餌付けしたのか自分の家のように入って堂々と寛いでゆく猫も。08年宿泊時は夜寝ている間に猫が部屋に入り、朝、気がついた時は布団の上に寝ていた事もありました( ^ ^ ;)猫は混浴風呂がお気に入りのようで、誰もいない間は床にペタンと座って温まっています。猫好きにもオススメの双葉荘です。



鉄輪の町並み


双葉荘外観


お宿の敷地内にも噴気


はしご湯のすすめ大分県の温泉