はしご湯のすすめ大分県の温泉


鉱泥温泉 鉱泥温泉

別府市小倉6
TEL(0977)66-0863
12月〜2月:8時15分〜12時
3月〜11月:8時〜12時
木曜日休み/800円
備考:浴場内、撮影禁止の為、画像はありません


実は子供の頃の苦〜い経験から「泥炭」の類を触るのが非常に苦手となっておりました。そんな事もあり「わざわざお金払って泥湯なんぞ絶対に入らんぞ!」と思っていたのですが・・滞在していた鉄輪温泉「双葉荘」で湯治客御婦人による強プッシュに押され、何を血迷ったか(半ば強制的に)遂に鉱泥温泉へ行く日がやって来たのです。

小雨のそぼ降る中、ノロノロと双葉荘から歩いて坊主地獄へ。受付へ向かうと「鉱泥の受付は別になります」との事で、そちらへ向かいます。坊主地獄園内の片隅に作られた湯小屋は最近建て直しでもしたのか、ちょっと新しい印象を受けました。受付を覗くと「御代は帰りの時に」といった案内があったので、そのまま脱衣所へと向かう。坊主地獄の鉱泥温泉は、完全な男女別。

脱衣所を抜けるとまずは謎の露天風呂がひとつ。なぜ謎かというと、誰も浸かっていない。「果たしてココは浸かっていいんだろーか?」と思いつつ、とりあえずそこで掛け湯のみをし、更に奥へと進む。すると遂に真打登場、鉱泥浴槽のお出ましです。鉱泥浴槽は10人程浸かれる四角いもので、薄い泥を溶かしたような濁り湯が満たされています。既に浸かっていた先客5〜6人の御夫人が一斉にこちらを注目。「あら、あなた初めて?じゃあ色々教えてあげるわよ」と熟女達による濃密(!?)な泥湯レッスンが始まったのでありました。(本来なら受付の人が説明をしてくれるらしいけれど、この時は不在だったので)

まずは、鉱泥湯横にある小屋に連れて行かれる。中には「かかり湯浴槽」なるモノがあり、幾つかの飲泉用コップが置かれている。まずはそのコップに熱い湯を汲み、その辺に放置して冷ますのがツウなのだそうだ(この湯、八幡平界隈の懐かしい湯治場の臭いがした)。そして、いよいよ鉱泥へ。出入り口は小屋に面した浴槽縁のみと決まっていて、真ん中にある柱につかまりソッと湯の中に入る。頭を浴槽縁にくっつけるようにして、足は中央底の板にくっつける。そうすると体が浮かないらしい。そしてジッと浸かる。

鉱泥は外から運んで来た泥を湯の中に混ぜたもので、パイプ管から噴気を注入して湯温を上げている。一見ドロドロして見えた湯だけれど、思ったよりサラっとしていて、泥炭が苦手な私にもストレスなく浸かる事ができた。なんでも、マメに泥を交換しているからココのはとびきり綺麗なんだそうだ。コレがまた、とても温まる湯で、しばらく浸かっていると汗がダラダラ。頃合を見て泥から上がり、先程の小屋へ移動。そこで冷ましておいた湯を飲みつつ、泥を乾かすという具合。パリパリに泥が乾いた頃、再び鉱泥湯へ・・。この繰り返し。御夫人方と楽しく談笑しながら、アッという間に時が過ぎます。

さて、いよいよ引き上げようという時、皮膚を見ると鉱泥に浸かっていた部分が赤くなっているではありませんか。うーん、あたたまり度は大きいのかもしんない。それに心なしか肌がスベスベになったような気も。最初はどうも苦手だった泥湯も、終わってみればナカナカだった。ご一緒した御夫人方は口を揃えて「しょっちゅう来ている」と言っていた。一回入浴800円、ほぼ毎日通って一ヶ月幾らになるか、休憩室で計算なんぞをしたもんだから、熱くなった体が一気に冷え込んだ。御婦人方によると「毎日でも通いたい鉱泥温泉」、だからもう少し安いといいかもしんない。
(06年4月)

(まぐぞー)



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