はしご湯のすすめ鹿児島県の温泉


湯之谷温泉 湯之谷山荘
湯之谷温泉 湯之谷山荘

霧島市牧園町高千穂4970
TEL(0995)78-2852
一般入浴9時〜16時/400円
夜間入浴17時〜19時/500円(この時間帯に関しては要確認の事)
宿泊しました:自炊部一泊素泊り4500円を利用
備考:月に1度程定休日有り要確認/16時〜17時は内風呂清掃の為不可
露天風呂の時間割り
9時〜10時男性、10時〜12時女性、12時〜14時男性、14時〜16時女性


霧島温泉(湯の谷温泉)
単純硫化水素泉
45℃ ph=5.6 成分総計=1077mg K=15.3mg Na=55.5(43.08mv%) Ca=44.6(39.71)
Mg=6.4 Mn=0.1 Al=0.3 Cl=11.8 SO4=99.5(36.99) S2O3=18.9 HCO3=73.1(50.62)
CO3=0.2 OH=0.5 H2SiO3=113.3 H2S=14.6 CO2=522.4
(S45.12.22)



霧島温泉郷にある湯之谷温泉です。国道より脇道の一本道を進んだトコにお宿はあります。鹿児島の湯巡りの拠点のひとつとして宿泊してみました。ちょうど訪れた時は、冬型の気圧配置の影響で夕方から翌朝にかけて降雪に見舞われた。余談ですが事前の某レンタカー会社予約の際、鹿児島空港店にはスタッドレスタイヤの設定がないというのにはちょっと驚き。全てチェーンでの対応との事でした。

お宿でのんびり過ごそうと16時すぎにはチェックインする。駐車場には「わ」ナンバー車がずらりと駐車している。湯治宿というイメージが強かったのですが、実際に訪れてみたところそうでもない。湯之谷山荘には旅館部と自炊部(別館)があり、当然にも自炊部に宿泊した。自炊部といっても設備は充分なもので不自由はない。6畳部屋に冷蔵庫・エアコン・布団などは揃っている。共同の調理場も完備している。鄙びた様相はなくワンルームアパートらしき雰囲気の部屋である。

お風呂は男女別の内湯に露天風呂がある。露天風呂は宿泊者なら30分単位で貸切で利用する事ができる。チェックインの際にその旨説明があったので、とりあえず予約しておいた。「天狗の湯」と称する露天風呂で、巨岩を利用して造られた3-4人が入れるもの。足元湧出とか素晴らしい眺望とかいう類の風呂ではないが、白濁の硫黄泉がなみなみと満たされている。外は冷え冷えだったので、ほとんど湯に浸かっていた。完全な白濁、焦げたようなタマゴ臭の適温41℃。夜間は小さな電灯のみなので、薄暗いなかでの入湯となる。雪がシンシンと降る雪見風呂となった。

日帰り入湯は基本的には16時迄ということで、16-17時の間は内湯の清掃時間となり入湯出来ない。内湯はそのほとんどが木造りの風情ある浴室だ。1.3×2.3mの木造り浴槽は単純硫黄泉が満たされていて42℃。壁から塩ビ管が伸びていて50L/minもの湯が注がれての掛け流し。薄白濁り、弱タマゴ臭にちょい酸味があり、弱甘味の湯。案内掲示のよると、湯が熱い時は「湯口の隣にある塩ビ管のバルブを開けて、天然ミネラル鉱泉を投入」するようにと案内があった。

もう一つの浴槽では炭酸泉の冷泉が楽しめる。70×70cmの一人用浴槽で、これも木造で気に入る。前記の浴槽との交互入湯がお薦めらしい。こちらはタマゴ臭が先の浴槽より強め。30℃ほどの湯温ですが、慣れてくると、冬にもかかわらず不思議にも温かいのです。塩ビ管が浴槽内へ伸びており、90L/minもの源泉が注がれています。こんなに小さな浴槽にこの湯量は凄いです。縁からはドンドコどころか大量に溢れまくっている。見ているだけで圧倒されてしまいました。塩ビ管のバルブを操作すると、ゴーという音と共に打たせ湯状態に変身するのは面白いです。また、洗い場にあった紐の手付き木桶が妙に気に入ってしまう。

ただ冬場の難点は、部屋以外はとても寒いことである。浴室は隙間が設けられている造りなので、非常に寒々としている。湯に浸かっている時との温度差が激しいので、ご年配者にはお薦めできない。浴室周辺の廊下通路なども同じである。湯が気に入ってしまい一晩中にわたり湯に浸かり続けてしまう。機会があれば再び訪問してみたい。
(05年12月)

(三昧)



霧島温泉郷の中にある一軒宿です。鹿児島県というだけで湯之谷山荘周辺は椰子やらブーゲンビリアやらが揺れる、そんな南国イメージテンコ盛りで訪問したのですが、12月中旬の霧島温泉郷はごく普通に冬でした。サラッと雪は降り積もり、朝晩ともなると道は部分凍結。チェーンこそ免れましたが、そろそろと減速運転で進みます。そして、これまた勝手なイメージで湯之谷山荘は団体さんも訪れる大型旅館と思い込んでいたのですが、比較的こぢんまりとした地味な印象のお宿でした。

今回私達は宿泊にてお邪魔したのですが、利用したのは一泊素泊り4500円の自炊部屋。東北でよく見かける小部屋がズラーッと並ぶものではなく、少しばかりの客室と炊事場で構成される小規模なものです。また、この湯治部とは別に旅館部もあるのですが、そちらも客室数はそれ程多くなく「週末で宿泊客は多い」とお宿の方が仰っていたわりには館内は何時でも静かでした。

まずは客室の感想ですが、真冬の訪問でしたが保温も良く快適に過ごす事ができました。部屋はこぢんまりとした和室で、まだ新しいのか清潔で使いやすく、無料のエアコン、TV、冷蔵庫、浴衣、布団、タオル、歯ぶらし、固形石鹸、お茶セット、梅しばのお茶うけまで付くという至れり尽せり。部屋からの眺望うんぬんはありませんでしたが、陽光の入りが良く明るい雰囲気です。炊事場とトイレは共同。自炊に必要なものは殆ど揃い、レンジもあるので便利。ガスは有料で、東北の湯治場でよく見かけるコインタイプ。長期滞在の為の洗濯機や乾燥機もあります。また、車で少し行くとコンビニもあり、まったく不自由はありません。

肝心の温泉ですが、湯之谷山荘には書籍等の写真でお馴染みの男女別内湯浴室と、男女入替え制の露天風呂がひとつあります。まずは露天風呂ですが、9時〜16時までは1〜2時間ごとに男女入れ替え制、16時〜21時・8時〜9時の間は宿泊者のみ30分間づつの貸し切り利用となります(チェックイン時に希望時間を聞かれる)。露天風呂へは少しばかり屋外を歩き辿り着くのですが、小道に雪が積もり足元が滑る滑る。また、着替え場所がいまいちわからず、私達は露天風呂すぐ脇の岩に服を置いたのですが、ここも雪で濡れ大変でした。さて、露天風呂ですが、3人も入ればいっぱいの岩造り。見事に白濁し、タマゴ臭プンプンです。当然ながら劣化の為の白濁ですが、視覚的に美しいものはやっぱり嬉しいもんです。湯は適温〜ぬるめ、いまひとつ温まり感が弱く、浴後は震える。露天風呂まわりはツルツル滑り、三昧は3回も転び、終いには指を切り流血する始末。夕方入浴時はすぐ近くで鹿の鳴き声も。21時以降〜翌8時までは予約なしで自由に浸かる事ができます。朝はお宿の犬「チャチャ」が露天風呂を偵察に来てました。

お次は湯之谷山荘御自慢の男女別内湯です。これは大変素晴らしいものがありました。なにしろ東北の湯治場を思わせる木造浴室に、大小ふたつの木造浴槽、そして各々に別源泉が惜し気も無く豪快に掛け流されているのです。まずは、脱衣所手前、1人用の小さい浴槽。ここには人肌よりややぬるめ程の薄白濁湯がジャンジャン投入されています。そっと体を沈めるとザバーッと恐ろしい程の溢れ出し。湯に浸かっている間もザバザバと湯が溢れ出し、湯面から漂うタマゴ臭は心地よく、無数に舞う白湯花も美しく「こんな贅沢、いいんですか?」と温泉の神様に伺ってしまう程でした。ただ、炭酸泉というわりには浴感も口に含んでも炭酸感は殆どありません。最初は冷たく感じるのですが、浸かっているうちにジワーッと芯があたたまる感じがします。

続いて5〜6人サイズの浴槽、こちらには適温の白濁湯が満たされています。こちらもまた容赦ない掛け流し。見た目スベスベかと思いきや、ややキシ浴感。実のところ浴感は視覚的に受ける印象程は濃くなく(むしろ薄い)、タマゴ臭も小浴槽より弱いのですが、なにしろ溢れ出しが素晴らしく、「ムフフ」と笑いが止まりません。週末宿泊にもかかわらず、浴室は何時行っても何故か誰もいなく、常に、終始(しかも長時間!)、貸しきりで湯を楽しむ事ができました。いやはや、まったく夢のような一夜でありました。難点はガス対策の為か浴室内と脱衣場に常に外気がヒューヒューと吹き込み異様に寒い事。この点だけは御年配の方の冬期訪問は、あまりすすめられない。

気が付けば久々の長文。まぁ、それ位、気に入ったって事です。今度は夏に来てみたいな。
(05年12月)

(まぐぞー)




男性内湯浴室



単純硫黄泉浴槽(男性)



湯はドカドカ投入



炭酸泉浴槽(男性)



バルブを縦にする事により
打たせ湯にもできます



洗い場の木桶に流し込まれる湯
あがり湯的存在でしょうか?



木造の浴室が心地よい



こちらは女性内湯浴室



炭酸泉浴槽(女性)



人が入ると、こんな具合



女性湯も当然、打たせ湯にできます



単純硫黄泉浴槽(女性)

内湯の浴槽サイズに関する湯守さんのこだわりが記された貼紙



露天風呂入口



露天風呂への小道



途中にある天狗



露天風呂



別の角度から



露天風呂を見回るチャチャ



宿泊した自炊部屋



浴衣なども料金内



炊事場、レンジもあります


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